施設案内
Guide
「施設」ではなく
「住まい」でありたい。
入居の方が、どんなに高齢でも、障害があっても、認知症があったって「その人らしい生活」に、こだわり続けます。
食事・排泄・入浴など、日常生活の動作すべてを「生活リハビリ」として捉え、できる限りその方が持っている力を生かすことで、機能の維持、回復を目指します。
そして、「ここに入居してよかった」と思って頂けるケアを日々実践していきたいと考えています。
心と体を大切に扱います。
忙しさの中にある丁寧さ。
体だけでなく、心への触れ方も私たちは重視しています。
起床時、食事前後、就寝時など、特養ホームの一日は、慌ただしく過ぎることが多いです。
その中にあっても、「荒くならない」「雑にならない」。
少しでも多く「大切にされている」という感覚を入居・利用されている方々に感じて頂けるように 日々の支援に当たらせて頂いています。
ご家族、地域との交流・ふれあい
生活の基盤となる、施設内での食事・排泄・入浴のケアをしっかり行う。
それが何より大切である、ということは間違いないのですが、それだけでは人生の充実には届かない、とも思っています。
その方が深い部分で何を求めているのか――。
それは時間をかけた関わりの中からしか見いだせないものだと思います。
コロナ禍で奪われた、ご家族や地域との交流・ふれあい、 楽しみとしてのお出かけや外食など、生きがいの創出にも力を注いでいます。
施設紹介
食堂・機能訓練室
食堂には、体格に合わせた、高さの異なる椅子とテーブルを用意しています。車いすのまま食事をされる方も、フットレストから足を下ろし(足が床につかない場合は足台を用意して)適切な食事姿勢を環境面(ハード面)から支援できるようにし、自力摂取のサポート、誤嚥防止に努めています。食事介助の場面では、姿勢に加え、食べるスピードや一口量にも十分配慮し、安全に食事を摂って頂けるようにしています。たまの楽しみとしてのイベント食にも力を入れています。
居室
居室は個室と4人部屋をご用意しています。4人部屋の居室の仕切りには、プライバシーを守りつつ、人の気配が感じられる「障子」を採用しています。個室でないとダメな方もおられますが、個室では寂しさが募り、落ち着かない方もおられるので、両方ある方がいい、と私たちは考えています。
浴室
1~4階の各フロアに、機能的かつ「和」を感じられるヒノキの浴槽を備えた浴室があります。椅子と浴槽の設計を工夫して、介助が必要な方でも安全に入浴できるようになっています。基本1人ずつ入る家庭浴槽と同じくらいの大きさの浴槽ですが、2階のみ2人同時に入れる丸風呂になっています。1階には座ったまま入れるリフト浴があるので、身体的に重度の障がいがある方でも安全に入浴することができます。寝たまま入るタイプの機械浴はありませんが、それは今までの生活習慣を大切にし、座って気持ちよく入浴してもらいたい、という思いからです。ハード面の工夫と、介助技術の向上でそれは可能になる、と考えています。
4階 屋上庭園
四季折々の花が咲く花壇と、野菜作りが楽しめる菜園があります。野菜の収穫を入居者さんとしたり、芋ほりの時は入居者さんを集めてイベントにしたり。気候のよい時は、おやつや昼食を庭園で摂ったり、夏にはバーベキューや花火を楽しむこともあります。
トイレ
車いすのまま使用しやすい広いトイレになっています。前傾姿勢支持テーブルがあることで、前かがみの姿勢を無理なくとることができ、便秘解消と転落予防に一役買っています。足が床につかない場合はトイレ用の足台も用意しています。
排泄最優先の原則を大切にしていて、食事中でもレクリエーションでも「トイレに行きたい!」となればお連れします。それは、排泄の失敗や排泄ケアを行ってもらえないという事態は、人間の尊厳に関わることだから。自分で尿意や便意を訴えることができなくなった方や、1人で立てなくなった方も、食後など生活の節目でトイレに座って頂くようにしています。
また紙オムツやリハビリパンツを極力使わず、普通の布パンツに必要なサイズの尿取りパットを当てる、を基本としています。通気性の問題や本人の動きをできるだけ阻害しないことに加え、今までの生活習慣をできるだけ変えない、を重要視しているからです。